【商売に軍事力】勝つための状況判断学 P148 "情報資料をいかに判断するか"③
第三は、公式発表という情報資料ほど加工した情報資料はないと言うことである。
【商売に軍事力】勝つための状況判断学 P148 "情報資料をいかに判断するか"① - MAKUHARI BASE ACADEMY/exon.co.jp
情報は、関わる人や組織、その時の空気によって意識的には無意識なのかは別として、必ずバイアスがかかります。もしくはフィルターがかかります。
これは、どう受け取るかという話しと、どう表現するかという二面から起きる必然的な事象。
それを判って読まないといけない。背景や意図も含めて読み取る必要があります。
会社の内部的な情報として「公式」と思われるのは、役職的な位置からから降りてくるものが概ね公式と言うことになります。
経営から降りてくるもの。部門長から降りてくるもの。管理職から降りてくるもの。
ここには、悪意ではなくとも、テクニックとして、稚拙なはなしとしても要約などをすることで、事実を省いているときがあります。
その立場では、その事実は省いていても問題はないと判断しても、現場の立場で言えば大きな影響もある時があります。
かといって、事実を全ての量で情報提供しても、現場は混乱して収拾がつかなくなるときがある。
ビジネスとしての内部向けの公式発表は、実は外部に向けての発表よりも難しい面があります。
なので、大事なことは「Informal」な関係性。
とくに、チームとしてインフォーマルな関係性が取れなくなったら、組織は崩壊します。
Formal(公式発表)を鵜呑みにせず(否定的に見るという意味ではない)、チームの自分達が当事者として最善の行動に移すための解釈(これがインフォーマルコミュニケーション)をリーダーとともに考える機会をつくる。
これが、チームリーダーの大事な役割です。
また、組織が大きくなってきたら、複数のチームが存在することになります。このチーム間のインフォーマルな関係性をどう作り上げて行くのかが、チームリーダーの大事な役割。
ここが、チームワークの根幹かもしれません。
インフォーマルの関係はスキルではない。ここを理解してリーダー育成をしないといけません。
インフォーマルな関係性をチームに実装しながら、正しく判りやすいチームワークのできる法人営業チームを作りたいときには、
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【商売に軍事力】勝つための状況判断学 P148 "情報資料をいかに判断するか"②
前回は、
情報資料の中身が重要であれば、誰がもたらしたかものによって評価に差をつけてはいけないと言うことである。
【商売に軍事力】勝つための状況判断学 P148 "情報資料をいかに判断するか"① - MAKUHARI BASE ACADEMY/exon.co.jp
という話し。
今日は、
情報資料をとことん疑わしいと判定すれば、最後に信ずることのできる情報資料がなくなる。
【商売に軍事力】勝つための状況判断学 P148 "情報資料をいかに判断するか"① - MAKUHARI BASE ACADEMY/exon.co.jp
という話しを拡げます。
情報は疑いだしたらきりがない。確証を取るために更に情報を集めているうちに、状況は変化し、今持っている情報の価値は下がる。
出てくる情報に、バイアスをかけてはいけなせんよと同じく、出てきている情報を疑いすぎるのも愚の骨頂という話しです。
チームで仕事をしている以上、色々な人と関わっている以上疑わしいとは言えずとも、脚色が入っていそうな情報や、嘘ではないが、全てを表していない情報というのが社内やチームで飛び交います。
大事なことは、判断するためには多面的な情報源。多角的な分析をすること。そして決断をする時には、前提条件などはつけずにリーダーが責任を取ることを覚悟して、判断材料を信じること。
しかありません。
判断と決断には100%正解はない。その為の情報にも100%正確というものはない。
常に、判断決断を繰り返し、スケジュールを決め出た結果に対して微修正をかけて行くしかない。
チームリーダーは、そんな覚悟をして下さいというところでしょうか。
そして、判断と決断をした背景をできるだけチームに共有する説明責任。結果に対して修正をするための説明責任。
現場を混乱させないようにするために。そして、素早くチームで一致団結して行動をしていくためのコツかもしれません。
【商売に軍事力】勝つための状況判断学 P148 "情報資料をいかに判断するか"①
情報資料を扱うときに守らなくていけない原則がある。
第一は、情報資料の中身が重要であれば、誰がもたらしたかものによって評価に差をつけてはいけないと言うことである。
第二は、情報資料をとことん疑わしいと判定すれば、最後に信ずることのできる情報資料がなくなる。
第三は、公式発表という情報資料ほど加工した情報資料はないと言うことである。
ビジネスを進めていると、良い情報だけではなく悪い情報も入ってくる。チームで仕事をしていると、メンバーから色々な表現でリーダーに情報が入ってきます。
良い情報は、発生源と状況が同じ場合は、発信者によってのあまり表現の違いはありません。
しかし、悪い情報は発生源と状況が同じだった場合でも、発信者によって表現が様々になります。強い主観的な警告であったり、弱い客観的な事象的であったり比喩的であったりします。
発信者や表現によって受け取り側がバイアスをかけてはいけないということです。
悪いと思われる空気があったりしたら、情報を放置することで大火事になることが多々あります。
けっして、悪い情報に過度に警戒をする必要はありません。しかし、放置よりはマシです。
誰が言ったことであろうと、リーダーたるものは必ず正確に受け止め、アクションを打つ必要があります。
しかし、アクションを打つ前にやらなくてはいけないのは「背景の確認」と「不利益認識の確認」として「裏取り」です。
背景の確認・・・ 発信者の考える悪い情報の背景。主観であってもしっかりと受け止めること。
不利益認識の確認・・・発信者の考えるチームとメンバーにとっての不利益感。ここの主観であったとしてもしっかり受け止めること。
裏取り・・・発信者以外のチームメンバーに反面確認をして情報の客観性を高めること。発信者が誰なのかを判らない形が望ましい。
第二、第三の原則は次回に続く。
商売において、ライバルからの奇襲を受けるようなことは絶対にさけなくてはなりません。
また、世の中の動き、お客様の動きに関してもしっかりと先回りした情報収集が必要です。
自分だけのアンテナではなく、チームメンバー全体のアンテナを上手く活用することを考えるのが正しいチームリーダーの姿です。
そんな、チームリーダーとメンバーの集まりで法人営業を推進したい事業部門長や経営層のご相談、いつでも
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