モバイル業界の法人営業はどこを目指して欲しいか⑦
前のエントリーは
経営参謀となり得る人材は「ゴールの洞察力」が肝心という話。ゴールに到達する途中の業務課題とかに仮説を立てるのではなく、最終到達点を洞察し、そこからやるべき事を見通していくのが最短距離になるし、的を外さないのではないかと。
洞察とは
クラウゼヴィッツは、指揮官の才能として、「知性と情熱を兼ねる高度な精神」「危険を顧みず自身の行動に責任を負う勇気」「不確実な事態における洞察力」「洞察に基づく具体的な行動する決断力」などを挙げた。
こんな風に使われる。
一般的には「物事を深く観察する力」といわれる。観察とは、物事(相手)のことをよく見る力。観察力は注意力という捉え方も間違いではないような気がします。
じゃぁ、深く観察するとはなんぞや。
認知「眉間にしわ寄せてる」 → 判断「機嫌悪そう」「俺、変なこと言ったかな?」→行動「今日はこれ以上質問やめよう」「話題を変えて差し障りの無い話でお茶をにごすか」
こんなのが、単純化してますが「観察力」。これすら判らないヤツはよく言う、空気を読めないという。ここは、空気を読めないことが善し悪しの話では無いのでスルーしてね。
認知「眉間にしわ寄せてる」 → 洞察「もしかして歯が痛いのかな」 → 判断 「今晩はデートに誘わない方がいいな」 → 行動「今日はさらっと切り上げて、心配している事を伝えて、歯医者さんに行くのを促すか」
これまた、単純化しすぎですが「洞察力」。 問題は、歯が痛いのかな?」という直感的な判断をなにでするか。ここに洞察力の肝があり、法人営業としての本質があると思うのです。
たぶん、ここは理屈の世界ではなく(理屈と理論は違うので、今日はあえて理屈としているんだが・・・ここを洞察してみなさいってね)、洞察は直感の世界に近いと思います。
目に見える観察から仮説を構築するのが理屈の世界だとしたら、洞察の世界は、目に見える状況から、相手から目に見えていない部分(本質)を読み取るということ。
じゃぁ、直感の世界を研修などトレーニングに落とし込めるのか?
勘のいい人、感のいい人。
これは精神的な作用の話をビジネスの世界に使ってているんですが、これをスピリチュアルな話として捉えちゃいけない訳。
人間の「カン」って、トレーニングで磨けないのか? そもそも、才能とか素質の世界で一部の人の話なのかというと。鷲は違うと思います。
もちろん、全員に同等の洞察力(カンの世界)をつけることは不可能です。最終的には、素質才能はそれぞれ異なるので、個性の一つとして強弱なども含め違いが出てくるのは事実。
しかし、その素質や才能を開花させている人は、ほんの0.001%の宇宙人的天才を除いて、日常の努力が間違いなくに作用していています。というか、こういう立脚点に立っているからこそ、人材育成ビジネスができるんですが。
おっと、また長くなってしまった(^^ゞ ⑧に続くということで。