【商売に軍事力】勝つための状況判断学 P18 "まず、理想主義を排除すること"
戦いを遂行する軍人たちは、ロマンティストが多い反面、戦争に臨んでは理想主義を徹底的に排除して思考する。
ロマンティストとは
を立脚点とする志向とでも言えるでしょうか。
この反対がリアリスト。
を立脚点とする志向でしょうか。
ビジネスにも不可欠の対極的な概念です。リーダーにはこの両面性が求められます。ロマンティストでなければ夢は見られない。しかし、リアリストでなくては目標は達成できない。
ロマンをビジョンと置き換えても良いでしょう。自分のチームをどう言うチームにしたいのか。空気、文化、風土、価値・・・ここを語らないないチームは、ギスギスしていくだけです。
しかし、このロマン(ビジョン)もスタッフ個人の個人的価値観を否定してしまうモノであってはダメでしょう。
いくら同じ釜の飯を食う営業チームであったとしても、個人の領域に入り込むのはやり過ぎが否めません。そこは多様性として認めてあげるコトです。
この辺は、生死の極限状態に置かれる軍隊とは異なるのは言うまでもありません。
しかし、夢でメシは食えません。確実にビジネスは成果を上げて利益を取っていく必要があります。
こうあって欲しい
たぶんこう思っているはずだ
対顧客だけではなく、対チームメンバーや、対パートナーに対して、思い込みや淡い期待でモノゴトを進めてはいけません。
言葉尻の定義をしているとストレレスになりますが、目標値や期限、成果物の体裁などは明確に共有する必要があります。
あとは、チームとして外部からの圧力や環境変化などを想定しておくこと。
チームは性悪説に立ちすぎるのは間違いですが、性善説ばかりに立脚しては現実をこなせなくなります。
チームリーダーは、現実主義をどうチューニングしてメンバーと接していくのかを考えなくてはなりません。
チームをベクトルと考えたとき、メンバー内部のベクトルのズレは必ずあると言う前提。ベクトルには外部からの力がかかって当初の予定とは違う方向や長さになるという前提。
いくらきれい事を耳障りの良い言葉でメンバーに伝えても、目標がクリアできなければ飯が食えないのです。
ビジネスで飯が食えない=チームの解散や降格、減給を意味します。
営業チームは成果が確実に数字で表れます。結果の白黒がハッキリしているなかで、メンバーにメシを食わせる責務を背負えるリーダーのロマン(ビジョン)は聞いて理解納得してくれるのではないでしょうか。
営業チームに限らず、メンバーを束ね、夢を語り肩を抱き、飯を食うための厳しさを突きつけられる二面性をリーダーは求められると言うことです。これをリーダーシップと言ってもいいかもしれません。
そんなリーダーをフォローするメンバーのフォロアーシップも重要です。
リーダーシップとフォロワーシップでベクトルが合成される力強いチームを作りたい経営層や事業部門長さんは、
へご相談をください。