MAKUHARI BASE ACADEMY/exon.co.jp

"ビジネスにミリタリーを実装" 気分は晴れのち快晴。千葉県幕張市にある、オトナの秘密基地"MAKUHARI BASE" の士官学校。ちょっと真面目に、すこし洒脱に、小粋な遊び感覚で知的野次馬根性第一主義。

【商売に軍事力】勝つための状況判断学 P125 "目の前の敵は酒の肴か"

一九四一年、元フランス大統領ドゴールは著書「将来の陸軍」の中で、「同盟国は巧みに利用すれば、頼もしい友人であるが、同時にフランスの中の自由と独立を制限しようとする悪意ある友人でもある」と述べている。

 

 最近は、CollaborationとかAllianceという言い方で、ビジネスを進めていく人が多くいます。自分に足りない分を補い、相互送客をすることで売上の向上に繋がる。良いことだと思います。

 

年齢を重ねると、気軽に物事を進める感性が弱ってきますので、出会ってすぐに一緒に仕事をしましょうとはなかなかなりません。若い頃にはノリで先ずやってみようなんて感性が自分にもあったなぁとよく思い出すときがあります。

 

私も若い頃には色々な人と手を組み、自分達の商売の付加価値を上げることを主眼に様々なJointにチャレンジしました。

 

しかし、当然他人と手を組むと言うことは、ゴールが一緒だとしても手法が異なる。目的が一緒でもビジネスとしての生き様が違う。

 

始めてみると、意外に大きな心のブレーキを感じる事もあります。

 

アプローチの仕方、仕事に対しての姿勢、お客様に対しての価値観、コミュニケーションの癖・・・

 

これを乗り越えることができない人は、他人と手を組むと言うことができないと言うことではありませんが・・・ビジネスには上手くいかないことが存在して、致命的な結果にならないうちに撤退するという冷静な感性も経営者には絶対必要です。

 

CollaborationやAllianceを組むときに大事なことは、生むべき高付加価値(利益)を合意共有することとともに、万が一赤字が累積したり、我慢がならないときの破談撤退条件を決めておくことです。

 

少なくとも自分を殺してまでもしなくてはいけない仕事は存在しません。そう言う意味で、別れる可能性を考えずに手を組むことは自殺行為です。

 

別れるときには「お客様を最後まで面倒見る」という前提の中で、自分がどう生き残るか、相手を殺さない潰さないでキレイに別れるかという交渉を覚悟しておきましょう。

 

まぁ、このくらいの覚悟を持たずにできるコラボだとしたら、単なる横流しビジネスで、価値総量変わらずの付加価値らしきモノは自分達の自己満足という結果で終わっているような話だと思います。