【商売に軍事力】2019年元旦の日経トップ記事から何を洞察するか②
先日書いた記事が
人類は全てを生み出す根本である脳を作り出すテクノロジーを手に入れたという話。
今までのテクノロジーの進化は、素材や機械、通信手段など。そして一定の環境下における各種反応。遺伝子を操作することもできる様になったことで、人間の生死を操作できるところまでも来ています。
そしてAIによって、知能も人間以外が多くを担うようになってくる。そのうえ、人間と同じ脳を作れるようになったらどうなるか。
20世紀までは、技術の発達でメリットも沢山あったが、その反面の破壊も沢山ありました。
最たるところでは、地球温暖化での地球環境の破壊。原子力爆弾での確実な人類の消滅可能性。
私は20世紀と言う時代は、技術の享受から破壊の世紀だったのではないかと感じています。
21世紀は、その反省から技術への反省。反省の技術の時代かと考えていました。
しかし、今回の日経記事を読んで感じたことは。
人間に覚悟を突きつける時代が来たなと、捉え方を変えることになりました。
今までは、人間の力を増幅する手段や、感覚器官(視覚や聴覚など)の延長線上に技術があったと思いますが、21世紀の中盤から後半は、AIも含め間違いなく人間の存在価値である「思考」が技術で生み出されるということです。
本当の意味での人間の代わりが出てきてしまう。
人間の存在価値とか意義とかいう以前に、存在そのものの必要性を問われる時代が来る可能性があると言うことです。
あなたは生きている必要性がありますか?と問われてくる時代かもしれません。
私は、21世紀は技術から問われる「覚悟の時代」という気がしています。
だからどうなの?って話ではなく、これからの時代をどう見通して、どういう物差しで見比べていくのか。
物差しなしで、どうやって時代を読むのかって話。
洞察力は、情報を沢山集めるだけではなく、情報をどう並び替えるのかではなく、情報にあてる物差しをどう持つか。
もちろん、自分で作る物差しは、誤差が大きい。
誤差のある物差しは役に立たない。
なので、精度の高い物差しをどう作るかが肝心要。
そのために、歴史を読み、人と会い、色々と出かけて見聞きして、あらゆる情報に触れ、そしてたくさんの物差しを試作し、他人の物差しと摺り合わせる。