2018-02-01から1ヶ月間の記事一覧
兵站術とは十九世紀の著名な軍事理論家ジョミニによって、「軍隊を動かす実際的な方法」と定義されているが、彼はまたその定義の下に、「補給隊を連続して到着させるように準備をなすこと」および「補給線を確立し維持すること」を包含せしめている。これらを総合する…
「目的に寄与するためには、何をしなければならないか」を考察し,それを達成する方法を経験則に当てはめるという「演繹法的思考過程」を米軍では使い、ドイツ軍もフランス軍も第二次世界大戦当時は同様であった。考え方が違っていたのはイギリス軍で、彼らは「遠くの…
戦いを遂行する軍人たちは、ロマンティストが多い反面、戦争に臨んでは理想主義を徹底的に排除して思考する。 ロマンティストとは ロマン主義 - Wikipedia を立脚点とする志向とでも言えるでしょうか。 この反対がリアリスト。 現実主義 - Wikipedia を立脚点とす…
敵陣を観察していた上杉謙信は、翌朝武田信玄が兵力を二つに分けて、一隊で妻女山の謙信の陣を攻撃して山から追い落とし、主力は川中島で待ち伏せしようとするかすかな兆候をつかんでいた。それは次の方程式でいい表すことができる。 「戦いの勘」=「戦場の嗅覚」+「回…