MAKUHARI BASE ACADEMY/exon.co.jp

"ビジネスにミリタリーを実装" 気分は晴れのち快晴。千葉県幕張市にある、オトナの秘密基地"MAKUHARI BASE" の士官学校。ちょっと真面目に、すこし洒脱に、小粋な遊び感覚で知的野次馬根性第一主義。

2018-03-01から1ヶ月間の記事一覧

【商売に軍事力】勝つための状況判断学 P142 "四分の三は霧の中"

1941年6月初め、駐スエーデン日本大使館付け武官補佐官の小野寺少佐は、ドイツに占領されたポーランドを旅行していた。そこで数多くの棺桶が作られているのをみた。彼はすかさず「近くドイツ軍はソ連に奇襲する」と打電した。 もっとも当時の日本政府はドイツ政府か…

【商売に軍事力】勝つための状況判断学 P132 "脅威はごまかさない"

敵の可能行動は「我々の対応可能なもの」と「対応不能なもの」に区分される。そこで対応不能な敵の可能行動を"省略"する衝動に駆られる。これが現在の軍隊で使われている「演繹的帰納法の思考過程」の欠点である。なぜなら、達成すべき目標(任務)が上司から与えられ、固…

【商売に軍事力】勝つための状況判断学 P128 "敵の出方は百通り考えよ" ②

mba.hatenablog.jp というのが前回の記事。敵という主語を「お客様」に置き換えてみたという話しでした。 とにかくとにかく、行くたび行くたびに連絡するたび連絡するたびに、お客様と合意する。小さなYesでもいいので、こちらの問いかけに肯定的な反応を頂き、合意と…

【商売に軍事力】勝つための状況判断学 P128 "敵の出方は百通り考えよ" ①

クラウゼヴィッツは、名著「戦争論」の中で、「状況の四分の三は霧の中だとか供御して判断せよ」と教えている。すなわち、先に述べているように「状況は不等式で認識せよ」と言うことになる。しかも、「敵が殆ど予期していないことは、どんなものでも成功する」(フレデリッ…

【商売に軍事力】勝つための状況判断学 P125 "目の前の敵は酒の肴か"

「いつも対立的な国家よりも狡猾な国家の方が恐ろしい主敵である。いつも楯突く国家は、企んでいることに秘密はない。狡猾な国家は本当の狙いを見せない。それは油断のできない"見えざる敵"である」(ローマ皇帝マウリウス) 敵にしないためにはどうすれば良いか。対…

【商売に軍事力】勝つための状況判断学 P125 "目の前の敵は酒の肴か"

一九四一年、元フランス大統領ドゴールは著書「将来の陸軍」の中で、「同盟国は巧みに利用すれば、頼もしい友人であるが、同時にフランスの中の自由と独立を制限しようとする悪意ある友人でもある」と述べている。 最近は、CollaborationとかAllianceという言い方で、ビ…