MAKUHARI BASE ACADEMY/exon.co.jp

"ビジネスにミリタリーを実装" 気分は晴れのち快晴。千葉県幕張市にある、オトナの秘密基地"MAKUHARI BASE" の士官学校。ちょっと真面目に、すこし洒脱に、小粋な遊び感覚で知的野次馬根性第一主義。

2018-01-01から1年間の記事一覧

【商売に軍事力】経営学では学べない戦略の本質 P122 "きれいな戦略だけでは、人も組織も動かない"

戦略は立てただけでは何の意味もありません。どれだけ理論的に一分の隙もない、美しい戦略を作ったところで、それを策定した辞典においては「絵に描いた餅」に過ぎないのです。 経営においての事業計画。法人営業においてのアカウントプラン。何ごとも事前にしっかり…

【商売に軍事力】勝つための状況判断学 P88 "見方、考え方に影響する「大陸性向」と「海洋性向」②"

前回記事の mba.hatenablog.jp ので結論 チームの中をいったんキッチリと線を引けるくらいに攻めるメンバー、守るメンバーに分ける。その上で滲みと糊代をチームワークとして設計する。 【商売に軍事力】勝つための状況判断学 P88 "見方、考え方に影響する「大陸…

【商売に軍事力】勝つための状況判断学 P88 "見方、考え方に影響する「大陸性向」と「海洋性向」①"

大陸国家の人々は大地の恩恵で生活をしている。すなわち、「土地」の価値が根本となっている。当然、土地の囲い込み「領地」が争いの目標になる。 ~~~~~ もし、民主主義国家を造っても、厳密な土地の支配を基礎にしている以上、その民主主義は「利害交渉型」となる。そこに…

【商売に軍事力】クラウゼヴィッツ戦争論入門 P141 "戦略における攻撃と防御の関係"

戦略上勝利を得る要因は、戦術上の三つの要因に加えて、新たに三つをあげることができる。 すなわち、 (1) 地の利 (2) 奇襲---敵の予測しない地点に加えるものと、敵の予測を超える兵力の投入 (3) 多面攻撃 (4) 要塞および要塞に付随するものによって確保されてい…

【商売に軍事力】勝つための状況判断学 P148 "情報資料をいかに判断するか"③

第三は、公式発表という情報資料ほど加工した情報資料はないと言うことである。 【商売に軍事力】勝つための状況判断学 P148 "情報資料をいかに判断するか"① - MAKUHARI BASE ACADEMY/exon.co.jp 情報は、関わる人や組織、その時の空気によって意識的には無意識…

【商売に軍事力】勝つための状況判断学 P148 "情報資料をいかに判断するか"②

前回は、 mba.hatenablog.jp 情報資料の中身が重要であれば、誰がもたらしたかものによって評価に差をつけてはいけないと言うことである。 【商売に軍事力】勝つための状況判断学 P148 "情報資料をいかに判断するか"① - MAKUHARI BASE ACADEMY/exon.co.jp とい…

【商売に軍事力】勝つための状況判断学 P148 "情報資料をいかに判断するか"①

情報資料を扱うときに守らなくていけない原則がある。 第一は、情報資料の中身が重要であれば、誰がもたらしたかものによって評価に差をつけてはいけないと言うことである。 第二は、情報資料をとことん疑わしいと判定すれば、最後に信ずることのできる情報資料が…

【商売に軍事力】勝つための状況判断学 P142 "四分の三は霧の中"

1941年6月初め、駐スエーデン日本大使館付け武官補佐官の小野寺少佐は、ドイツに占領されたポーランドを旅行していた。そこで数多くの棺桶が作られているのをみた。彼はすかさず「近くドイツ軍はソ連に奇襲する」と打電した。 もっとも当時の日本政府はドイツ政府か…

【商売に軍事力】勝つための状況判断学 P132 "脅威はごまかさない"

敵の可能行動は「我々の対応可能なもの」と「対応不能なもの」に区分される。そこで対応不能な敵の可能行動を"省略"する衝動に駆られる。これが現在の軍隊で使われている「演繹的帰納法の思考過程」の欠点である。なぜなら、達成すべき目標(任務)が上司から与えられ、固…

【商売に軍事力】勝つための状況判断学 P128 "敵の出方は百通り考えよ" ②

mba.hatenablog.jp というのが前回の記事。敵という主語を「お客様」に置き換えてみたという話しでした。 とにかくとにかく、行くたび行くたびに連絡するたび連絡するたびに、お客様と合意する。小さなYesでもいいので、こちらの問いかけに肯定的な反応を頂き、合意と…

【商売に軍事力】勝つための状況判断学 P128 "敵の出方は百通り考えよ" ①

クラウゼヴィッツは、名著「戦争論」の中で、「状況の四分の三は霧の中だとか供御して判断せよ」と教えている。すなわち、先に述べているように「状況は不等式で認識せよ」と言うことになる。しかも、「敵が殆ど予期していないことは、どんなものでも成功する」(フレデリッ…

【商売に軍事力】勝つための状況判断学 P125 "目の前の敵は酒の肴か"

「いつも対立的な国家よりも狡猾な国家の方が恐ろしい主敵である。いつも楯突く国家は、企んでいることに秘密はない。狡猾な国家は本当の狙いを見せない。それは油断のできない"見えざる敵"である」(ローマ皇帝マウリウス) 敵にしないためにはどうすれば良いか。対…

【商売に軍事力】勝つための状況判断学 P125 "目の前の敵は酒の肴か"

一九四一年、元フランス大統領ドゴールは著書「将来の陸軍」の中で、「同盟国は巧みに利用すれば、頼もしい友人であるが、同時にフランスの中の自由と独立を制限しようとする悪意ある友人でもある」と述べている。 最近は、CollaborationとかAllianceという言い方で、ビ…

【商売に軍事力】補給戦 P10 "歴史家の怠慢"

兵站術とは十九世紀の著名な軍事理論家ジョミニによって、「軍隊を動かす実際的な方法」と定義されているが、彼はまたその定義の下に、「補給隊を連続して到着させるように準備をなすこと」および「補給線を確立し維持すること」を包含せしめている。これらを総合する…

【商売に軍事力】勝つための状況判断学 P26 "「何をすべきか」と「何ができるか」"

「目的に寄与するためには、何をしなければならないか」を考察し,それを達成する方法を経験則に当てはめるという「演繹法的思考過程」を米軍では使い、ドイツ軍もフランス軍も第二次世界大戦当時は同様であった。考え方が違っていたのはイギリス軍で、彼らは「遠くの…

【商売に軍事力】勝つための状況判断学 P18 "まず、理想主義を排除すること"

戦いを遂行する軍人たちは、ロマンティストが多い反面、戦争に臨んでは理想主義を徹底的に排除して思考する。 ロマンティストとは ロマン主義 - Wikipedia を立脚点とする志向とでも言えるでしょうか。 この反対がリアリスト。 現実主義 - Wikipedia を立脚点とす…

【商売に軍事力】勝つための状況判断学 P7 "戦いの勘"

敵陣を観察していた上杉謙信は、翌朝武田信玄が兵力を二つに分けて、一隊で妻女山の謙信の陣を攻撃して山から追い落とし、主力は川中島で待ち伏せしようとするかすかな兆候をつかんでいた。それは次の方程式でいい表すことができる。 「戦いの勘」=「戦場の嗅覚」+「回…

【商売に軍事力】技術は前提も根底もくつがえす

政府が目指している新しい日本の姿がWebで公開されています。SFの世界ではなく、もう実際にみえてきている日常です。 もちろん、今すぐに来るわけではなく解決すべき技術項目が山積ではありますので、5年10年のスパンで動くのだと想像しますが。 www.gov-online.go…