モバイル業界の法人営業はどこを目指して欲しいか⑭
前のエントリーは
現時点を基準に発想するだけではなく、四次元軸の「時間」をもって推測をしましょうと言う話。
今できることが限界ではないということ。否定なら誰でもできる。常識と一般論で考えるヤツは山ほどいるので気をつけましょう。経営参謀人材たるモノは常識のたこつぼに入って、人の意見を想いを否定することで悦に入っちゃダメですって。
かといって、未来に対しての洞察がなんでも通用するのかと言えば、そう言う話では無い。妄想と言われるような支離滅裂に感じ取られるような話じゃダメなのはいわずもがな。
では、未来に対しての四次元部分の洞察をどう鍛えていくのか。
これは2点。
① 近似の歴史を紐解くこと
② TechnologyやCompanyの展望を紐解くこと
過去に近似類似の事例がないか。もしくは破壊的Innovationによるゲームチェンジが起きていないか。歴史を学習するというのは、歴史に学ぶと言うことは、現時点での事象が今後どうなるかを過去から類推できるようになりましょうということ。
例えば、モバイル業界の歴史を紐解けば・・・なんで、業界の優秀な先輩が先読みできるのか、目の付け所が唸らせる上司が存在するのか。彼らは、正しく業界の歴史を広い視野で学習したから出世もするし、一目もおかれるのね。
過去の自慢話しかしない、口を開けば武勇伝のクソ上司やタコ先輩は別よ。歴史を知っていることをビジネスでちゃんと活用できる人材になって欲しいのさ。
モバイル業界はここ30年ぐらいで急速に市場を拡大して、近来の通信インフラでは前例がないレベルでの成長率。そして一気に成熟期へ。
私が最初に書いた
「機械装置産業からサービス産業に」これだけ。昔は、交換機という通信機が従量制課金で1分いくらとか、30秒いくらでチャリンチャリンというビジネスモデル。
なぜ、20数年前にこんな旗印を立てたのか? 何をどう洞察して自分の会社の目指すべき姿を設定し、お客様にぶれない軸をもって関わって今の姿在るのか。
当然、以下は全て自分で調べ、考え、決めた話ではないので誤解のないように。諸先輩(様々な業界や年齢層からいただいたなぁ)の知見や、書籍からの情報。当時はインターネットなんかはない時代です。
例えば、1800年代の
誰が最後に笑ったか?誰が最終的に財をなしたか。金を掘った人じゃないんですね。最初はたぶんスコップやモッコを作って行った人。
ジーンズのリーバイスができたのもこの頃。破れにくいデニム生地のズボンで大もうけ。
他にも、宿屋食事のサービスを提供した人。最後は、鉄道や通信などのインフラを整備してゴールドラッシュに群がる人の周辺に付加価値サービスを提供した人が、その次のブームへの足場を作った。
有名なのはスタンフォード大学の
金が掘れるぞ → 金で儲けよう
じゃビジネスとしてダメだということを歴史が証明しているってこと。
携帯電話作ったぞ → 携帯電話で稼ごう
は視野狭窄と思考停止のお花畑な人ってこと。鷲は、携帯電話業界が10年後に目指すべき姿は、携帯電話をコアにしたサービスビジネスが花開くはずと洞察して旗を立てた次第。
交換機という機械装置産業からサービス産業への進化を手伝うって。まだ、スタートしてまもない業界に次の視点をぶち上げたのも、今考えてみれば大胆不敵も極まりないと思いますが。
ここではまってくれたのは、お客様のTechnologyが第一世代から第二世代にシフトアップするタイミングというラッキーな風もあったんですけどね。
うはは、そろそろ長くなってきたのでこのへんで。次回は記念の⑮回目。一応終わる予定ですが、怪しくなってきている感触が出てきた。
でわでわ、次を期待して下さい。