モバイル業界の法人営業はどこを目指して欲しいか⑬
前のエントリーは
メタ認知能力をあげるための第一歩は、x軸の両端に情報を並べ、その情報をとにかくx軸の距離を長く置けるようにしましょうと言う話し。
端的に言っちゃえば、想像力たくましくってことです。
イヌとか、ネコってキーワードをセンターにおいてで10分間話せますか? まぁ、イヌネコは単純な話しなので、ビジネスパースンとしては例えば「為替相場」とかでイメージして欲しい。
さて、このx軸の話しはそもそも「洞察力」をどう高めるかの話し。深く観察をして、モノゴトの本質や行く末を見抜けるかどうか。
例えば、
って皆さん知っていますよね?
この新しいテクノロジーを洞察して、本質と行方をどう見定めるか。
例えば「3Dプリンターは、将来運送業にも大きな影響をもたらしテクノロジーである」って洞察をできますか?ってことです。 あっているかどうかは次の話しです。
で、多くの人はたぶん否定します。
3Dプリンターは製造業のテクノロジーで運送業とは関係ないって。
自分の知っている常識や知識で判断するのが間違いだとかではなく、それでは先読みができないでしょうってこと。
この記事は「モバイル業界の法人営業は経営参謀人材を目指して欲しい」というのが本題です。
経営参謀は、経営層の意志決定を支援するための存在。経営層というのは、今後の会社の行く末を司るのが使命。
つまり、経営層は「意志決定のための行く末を常に考えるのが仕事であり、習性でもある」と言うことです。経営参謀は、経営層の考えつかないようなモノゴトの行く末を洞察し、それを経営の正しい意志決定に寄与しましょうということ。
3Dプリンターが運送業に影響するという洞察。 普通は、想像つかない。一般的にはそんなもんでしょう。
理由は、プリンターは製造装置で、それで作ったモノを運送業がデリバリーするのが仕事。今の工作機械で作ったモノをトラックに乗せて走るをイメージ。これが、普通の感覚。
もう少し考えると、3Dプリンター本体が安価に提供され、ネットワークでつながれて、プリントデータがクラウドから共有されることになる。そして、3Dプリンターが最終需要家自身が保有するようになったら。
機械部品などの運送っていらなくなると思いませんか?
これがINSIGHT(洞察)ってコトです。
ここで、大事な事は「一般情報の否定の穴にはまらないこと」。
例えば、「いやいや3Dプリンターは試作品レベルですよ(もうここはないかな)」とか「プリントスピードが遅くて使い物になりませんよ」とか、今言われている欠点をあげつらうこと。
確かにその通りなんですが、洞察で大事な事は四次元感覚。メタ認知能力の大事な要素として四次元感覚を持つこと。 ← 物理学としての四次元論とは異なるので突っ込みナシでね。
四次元とは、x軸y軸z軸の三次元空間に加えて、時間軸を常に客観的に認識できているかどうか。
「現時点」を認知するだけじゃ、メタ認知ではないのですぜ。
過去どうだったの?
将来はどうなるの?
そんな中で、テクノロジーを今現在の一般論で判断するのは、本質を見誤りかねない。正しい洞察ができないということです。
新しいテクノロジーの現時点での課題はいつかは解決されるであろうという、未来に対しての希望的観測をもつことも、四次元感覚のポイントかなと言うこと。
常識から次を否定するのは、誰にでもできること。 ← ここはメチャクチャ大事な事なのでメモをしておくように。
例えばのはなしで、ようやっと3Dプリンターの話しが出てきた次第。
うーん、まだ終わらない。
メタ認知能力向上のためには、四次元感覚の時間軸を持つこと。x軸をぎゅーっと伸ばせること。
次は三次元感覚の話しかしら。そろそろさすがに終わるかな。では⑭でお会いしましょう。